このページは、当ホームページ発信のサーバー環境を中心に数ページに分けて紹介させていただいております。

Outdoor Recreation Roomのホームページ環境について

─ 第2回 通信設定 ─
  さて、前頁にて使用するサーバーマシーンの詳細を説明させていただいたが、次はwebサーバーとして公開する前に準備する設定を説明することにしよう。

 通常、私たちがインターネットにて通信している上において、コンピュータをそれぞれ区別するために、IPアドレス と呼ばれる番号を振り分けている。このページを見ているあなたのパソコンにも、必ずIP番号が振られているはずだ。
インターネットやメールなどを行う通常のユーザーは、特にIPアドレスを意識する必要は無く、自宅や会社にて複数のパソコンがある場合にも、ルーターが自動的にIPアドレスを割り振ってくれる。
しかし、自分でネットワークやwebサーバーなどを設定する場合には、理解していないといけないわけだ。

 IPアドレスには、通常「グローバルアドレス」と「プライベートアドレス」がある。
私たちが実際にインターネットを閲覧できているということは、全てネットワークにて繋がっているというとで、 インターネットでの割り振られている番号(IPアドレス)が「グローバルアドレス」だ。これに対して、 会社内や自宅内などの小規模でのネットワークにて割り振られている番号(IPアドレス)が「プライベートアドレス※1」 になる。
詳細は、上記リンクを参照してほしい。

 そこで、webサーバーを構築する上において、先ずすることがある。
つまり、webサーバーと言えども、小規模ネットワーク(プライベートアドレス)内にあるわけで、それを外部からスムーズに、"このコンピューターがwebサーバーですよ!"との表札を示し無ければいけないわけだ。
その表札にあたるものが、以下に示す「プライベートアドレスの固定」と「ルーターのポート開放」にある。


ネットワーク接続

  では、実際の設定はどうするのかというと、右のウィンドウを参照してほしい。
これは、 以下の項目を順番に開いたものだ。
「スタートメニュー」
    ↓
「コントロールパネル」
    ↓
「ネットワーク接続」

このウィンドウの中の「ローカルエリア接続」をダブルクリックする。

ローカルエリア接続の状態


  すると、左のウィンドウが開く、このウィンドウは、現在のコンピューターのネットワーク状態を表示するものだ。

 その中の「プロパティー」をクリックする

ローカルエリア接続のプロパティー


  左のウィンドウは、上記「ローカルエリア接続」の「プロパティー」をクリックしてのウィンドウだ。
その中の「インターネットプロコトル(TCP/IP)」をダブルクリックする。


インターネットプロコトルのプロパティー

 通常の方は、「IPアドレスを自動的に取得」にチェックが入っているはずだ。
つまり、通常は、この「TCP/IP」によるDHCPサーバーが自動的に割り振っているわけで、この自動的に割り振っている状態では、"このコンピューターがwebサーバーですよ!"との表札を示すことが出来ない。

そこで、「次のIPアドレスを使う」にチェックを入れて、プライベートアドレスを固定してします。この固定するIPを後に説明する「ルーターのポート開放」の際に割り当てることになる。
 左ウィンドウ内のIPアドレスの数字は、あくまで私の場合であるので、解らない方はここを参照して欲しい。

 このへんの理屈がわからないと、以後の説明を読んでも理解不能だろう。(^_^;)

ちょと、復習にもなるが、上記項目を設定することによりプライベートアドレスを固定して、それをルーターへ反映させることが必要だ。

 これからルーターへコンピューターをインターネットへ公開するための設定を行うのだが、ここでルーターの存在意義をちょっと考えてみよう。
 そもそもルーターというのは、上記にても説明したが、プライベートアドレスにてネットワークを組んでいるコンピューターがスムーズにグローバルアドレスのネットワーク(インターネット)に接続するために存在する。この接続させる機能を持ったものをDHCPサーバーが請け負っている訳だが、このDHCPサーバー機能以外にも、インターネットを通じてあらゆる不正アクセスによる外的から、コンピューターを守る役目(ファイヤーウォール機能)もあるわけだ。

 通常だと、このファイヤーウォール機能が効果を発揮して、webサーバーのように外部からアクセスしてもらうようにならない。つまり、webサーバーのコンピューターのみを公開する特殊な設定が必要になる。
この特殊な設定のことをルーターの「ポートの開放(ポートを空ける)」と言う。そもそも標準では、私たちがインターネットをするために"80番"、又はメールのために"25"など他にも最低限度の「ポートは開放」が設定されている。

 更に言うならば、webサーバーを開放させるため、特別に「ポートの開放」したことにより外部からの不正アクセスを導くことになり、常に危険にさらされることになるので、作業を行う際には慎重かつ、それなりの心構えが必要だろう。
まあ、webサーバーを公開してホームページを他の人に見せていると言う事は、自分のコンピューターの中身を見せていると事になるので、常に危機管理の心構えは必要だろう。

 それでは、次のページにて実際にルーターの「ポート開放」について説明することにしよう。

 
※1:全てのコンピューターに「グローバルアドレス」を割り振ることは、不可能なのです。
通常、会社や家庭内にある小規模ネットワークを対象としたものを「プライベートアドレス」といいます。 更に、「プライベートアドレス」から直接インターネットへ繋ぐことは出来ない為、通常ルーター内のゲートウェイで「グローバルアドレス」へ」変換してインターネットへ接続することになります。
 
第3回 ポート開放