AM5:20起床 外は、薄っすらと明るい。 前日よりも下山に対して時間に余裕があるようなので、約1時間ほど遅く起きる。 小屋の外で、アルファ米を食べる為のお湯を沸かす間、傾山方面の夜明けをカメラに収める。 |
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九折小屋前からの傾山の夜明けの様子 |
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昨日のほかの宿泊者は、全て出立してしまった。 この日は、いよいよ縦走の最終日だ。 先ずは、傾山を経て三つ坊主尾根、観音滝、九折登山口へと下ることになる。 天気が不安定なら、目当ての一つ、三つ坊主尾根を回避して水場コースへ下る計画も立てていたが、その必要は全くないようだ。 AM6:18 tenkuuさんの朝礼に続いて傾山へ元気良く歩き出す。 |
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宿泊した九折小屋からは、なだらかな登りと下りを暫く繰り返す。 時々、前日に痛めていた右膝の裏側が悲鳴を上げる。 やはり、下り坂では必ずと言って良いほど時々激痛が走ってしまう。 しかし、立ち止まる訳には行かないので、騙し騙し歩き続けるしかない。 そのうちに後傾への本格的な登りに差し掛かると、嘘のように痛みは消えて、足取りがどんどん進んでくる。 気がつけば、皆と相当に離れて、一人進んでいた。 |
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この辺まで来ると、傾山の切り立った岩部が全て見ることが出来て、爽快だ。 途中で、昨日昇ってきた本谷山から祖母山方面を振り返るが、黄砂の影響か全体的に霞んでいるようだ。 残念・・! |
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後傾は、標高からすると、ほぼ本傾と同じ高さになり、岩部も同じようにむき出しのものが目立つようになる。 中には、立ち枯れした木々が一種異様な雰囲気を醸し出す。 ここで、皆を待っていようとも思ったが、私以外、登山者はおらず、とりあえず皆より先に本傾の方へ急ぐことにした。 |
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数年ぶりの傾山の山頂に立つ。 山頂は、程よく岩が並んでおり、まるで日本庭園の雰囲気もある。 向かって右に、独特の岩が連なる三つ坊主。 正面に本谷山から祖母山方面が、見て取れる。 残念ながら、黄砂の影響か、全て霞んでいるが、360度の展望を得ることが出来る。 |
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皆が登ってくるまで、時間があるようなので、傾山の先端まで行き、撮影をする。 この山の山頂部は、両側が切れ落ちており、先端はかなりの高度感がある。 それにしても、雲ひとつ無い晴天だ。 撮影もアンダー気味にしないと白飛びをしてしまうので、注意が必要。 |
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暫く待つと、後傾の方から「オーイ」と声がする。 sanyuさんが、掛け声を掛けているようだ。 手を振って答える。 |
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傾山山頂にて、休憩をする。 |
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傾山山頂にて、しばし談笑した後に、三つ坊主へ向かう。 登山道は、しばらく急坂を下る。 私は、この三つ坊主尾根を登ることはあっても、下ることは初めてだ。 しかも、先日、通行されたsanyuさんのお話によると、かなり荒れているとの事。 |
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約1時間ほど下ったところで、本日の難所である岩部からチムニーへ差し掛かる。 今回は、幸いにして晴天なので、三点確保をマスターしている方ならば、容易と思われる。 しかい、雨天やガス、強風の際には非常に危険なので、遠回りではあるが、回避して水場コースを通行されることをお勧めしたい・・! |
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記憶をたどっても、かなり以前から比べると、草木が岩からはがれてしまい。岩部がモロに露出している状況がわかる。 |
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難関の岩部を慎重に下ると、暫くは枯葉が敷き詰められた坂を下っていくことになる。 枯れ草の上ゆえに、足を踏ん張る必要があり、右膝がピリッ、ピリッと来る。 おい、俺の右膝 大丈夫か・・(~o~) |
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この辺は、倒木が多い。 登山道もそのたびに大きく回避する必要があり、下手すると道に迷いそうになる。 すると、登山道を誘導するかのように、日本犬のミックスと思われるワンちゃんが登場。 その後、行く先々で私たちを誘導するかのように、先頭にて走り回る。 立派な首輪をしているので、この周辺でご主人様に逸れてしまったのだろうか? 不明なワンちゃんだ。 |
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次々と岩を乗り越える箇所が続く。 登山道は、痩せ尾根をつたって抜けていることになるのだが、こんなとこあったっけ? などのところが多数あり。 一応、踏み跡はハッキリとあるのだが、岩部は無いので、自分の登りやすい箇所を選んで適当に登る。 |
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青空が一段と映えて、展望も開けてきた。 本谷から祖母山方面も、未だ薄っすらとだが見ている。 そよ風が舞っており実に気持ちよい。 tenkuuさんは、慣れた足取りで切り立った尾根の最先端に立って展望を楽しんでいる。 |
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イワツツジも非常に綺麗だ。 気温が上がってきたので、花は一斉に開花しているらしい。 岩を下る箇所の最終地点にあるチムニーが待ち構える。 一応、馬しゃんとrockさんは、ザックを一旦、チムニー岩の下へロープで降ろし、空身になって降りる方法をとる。 要領としては、左の岩にフットポイントを探して、下ると安全だ。 右は絶壁なので、間違っても、右側へ降りる事は避けたい。 |
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途中に満開のアケボノツツジの群生が存在した。 バックに坊主があるので、カメラポイントとしては最高だ。 高度もかなり下っており、後200mほど稼ぐと、先が見えてくるようだ。 皆、休憩かたがたシャッターを切る。 |
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登山道横から伸びる林道へ出会う。 rockさんも限界に近い。 ルートは、林道を横切り、更に下っていく。 |
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沢の音が間近にせまり、観音滝の直ぐ上に行き着く。 しかし、ここで足を滑らせてしまし、水に流されるものなら、観音滝から真っ逆さまに落ちる格好になる。 ここ数日は、大して雨量も少なく、沢の水量も少ないので、簡単に向こう岸まで渡ることが出来た。 ちょっと、水に触れてみたが、清水で非常に冷たい。 いい気持ちだった。 登山道は、観音滝を回りこむ格好で通行するので、壮大な観音滝を木々の間から拝むことが出来た。 細い、美しい滝だ。 |
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目安の青い鉄橋まで到着する。 目指す九折登山口は、もう直ぐだ。 安堵感が漂う。 案内してくれたワンちゃんは、登山口で舞ってくれているのだろうか。 「いーさん」は、登山口へ付いてきてくれたら、出来ることなら家で飼いたいとも言う。 果たして結果は如何に^_^; |
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九折登山口の渓谷まで来た。 遠望には、坊主尾根の先端が見え隠れする。 この周辺は、紅葉の時期は素晴らしいと思われる。 若干、コンクリートの道が右膝に響き、痛みがあるが、ここまで来れば何とななりそうだ。 |
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やっと、九折登山口へ到着する。 私の右膝も何とか持った。 メンバー全員、さして大きなトラブルも無く、比較的元気だ。 お決まりの全員の記念写真を撮り、ここからは、出発地点の上畑登山口へ車で移動する。 完璧なる完全縦走となると、この九折登山口から更に徒歩で上畑登山口まで歩くことになろうとは思われるが、個々から先は明らかに山の登山道で無く、メンバーとも出発する前にも話し合ったのだが、岐路に九折登山口から上畑登山口まで車両でも問題ないと判断した。 その点はご了承願いたい。 その後、JR竹田駅近隣の「竹田温泉 花水月」にて軽食と温泉にて疲れを癒し、其々帰宅することになった。 PS:「いーさん」による誘導犬を飼育する件だが、結局のところワンちゃんの方が嫌がってしまい断念する・・! まあ、これもワンちゃんの運命だろう。 無事に、飼い主のところで飼育され幸せに暮らすことを真にお祈りする次第だ。 最後まで、お読みいただきまして誠に有難うございました。 ご意見、ご感想がありましたら、このページ最下部のBBSと連動する欄に記載いただければ幸いです。 |
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